ダイハツ探検隊!です。
社内で募集した隊員による記事の第2弾として、今回は「ソニカ」を取り上げました!
軽自動車=街中を気軽に走る、便利な道具。
そんな"常識"にダイハツは軽の枠組みを壊す革命を起こした。
車体を低く、長く、そして走りにこだわる。質感に妥協せず、持つこと自体が誇らしくなる軽をつくる。
そのクルマは――ソニカ
今回は、軽の概念を静かに、だけど本気で揺さぶった1台の物語を追います!!
2006年という時代
時は2006年、日本はバブル崩壊後の長い停滞期から、ゆるやかな回復基調に入りつつあった頃・・・
そんな時代にダイハツは投げかけた。
「軽でも、走りを心から楽しめるクルマを本気で作ったらどうなる?」
そしてその答えが、ソニカだ。
ダイハツの挑戦「ソニカ」誕生
コンセプトは「爽快ツアラー」
ソニカが目指したのは単なる移動手段ではなく “走る時間そのものが心地いい軽”。
・走りの気持ちよさ
・クラスを超えた質感
・所有する喜び
この3つを、軽自動車で本気で実現しようとしたのがソニカだ。まさに「軽の概念を覆す」挑戦である。
軽の常識を覆すフォルムと空間
当時、世の中が徐々に“ハイト系”へと向かう流れの中で、ソニカはあえて逆を行った。
・ロー&ロングのスタイル
・安定感のあるプロポーション
・ドライバーを包み込むサラウンドインテリア
・ツアラーベンチシートによる上質な居住空間
「広さ」よりも「質」と「走りのための姿勢」を優先。この思想そのものが、ダイハツの覚悟だ。
技術的チャレンジのかたまり
ソニカは、見た目以上に“中身が攻めているクルマ”でもある。
・ダイハツ初の内製CVT搭載。しかも 3軸CVT(通常は4軸)による軽量化!!
・新開発のKFターボエンジンとの組み合わせ
・7速マニュアルモード
・クルーズコントロール
・スーパーインテリジェント触媒の採用
実用車でありながら、どこか実験的。
「爽快ツアラー」という明確な思想を、本気で実現するための技術だ。
では当時、開発の最前線にいた担当者たちは、何を思い、何を目指していたのか・・・・
当時の担当者のコメント
◆製品企画担当
「爽快ツアラーのもと、走りの質感を徹底的に追求しました。
新開発CVTとターボの組み合わせで、パワフルさと低燃費を両立。
専用チューニングの足まわりで、操縦性と乗り心地を高次元で実現しました。
気持ちの良い走りを体感してほしいです。」
◆デザイン担当
「ソニカは“ブレークスルー商品”を目標に、少数メンバーで企画したクルマです。
近場中心の軽ではなく、“遠くへ行くことを楽しめる”新ジャンルにしたかった。
主流だった“高く、広く”から、“低く、長く、広く”へ発想を転換しました。
流れるようなプロポーションと8ライトサイドウィンドウで、爽快な走りを形にしました。
※以下2枚、画像をクリックすると、大きな画像が表示されます
◆実験担当
「“爽快”とは何かを、開発当初から考え続けました。
ボデーは従来にない剛性を確保し、サスペンションは思い通りに動くまで徹底的にチューニング。
安心感と気持ちよさを両立させました。」
◆生産技術担当
「新ユニット立ち上げは、すべてが一からの挑戦でした。
特にCVTベルト工程は至難の技。設計と試行錯誤を重ね、品質を作り込みました。
全員が集中してつくり上げた品質です。」
※ダイハツニュース(No.1318)「ソニカ特集」より引用
ソニカは“実験的な一台”ではなく、
思想と技術を本気で貫いた一台だったのだ。
しかし、時代の流れは……
ソニカの思想は明確だ。しかし市場の流れは、さらに残酷だった。
同年末にはムーヴ、そして翌年末にはタントのモデルチェンジ。
世の中は完全にハイト系へとシフトし、わずか約3年で生産終了となった。
時代には、少し早すぎた一台。
そんな言い方もできるかもしれない。
それでも、ソニカが愛され続ける理由
販売台数だけを見れば、成功モデルとは言えないかもしれない。
だが、ソニカには不思議な特徴がある。手放さず、長く乗り続けるオーナーが多いことだ。
ハイト系があふれる今だからこそ
低重心の安定感や走りの気持ちよさ、上質感、そしてコンパクトで扱いやすいサイズといった魅力が
むしろ新鮮で、中古市場でも“隠れた名車”として評価される存在になっている。
社員の思い出・コメント
今回、ソニカを愛する社員の皆さんから、愛車「ソニカ」にまつわる思い出や、「ソニカ」といえば思い出す若かりし頃の自分・・・など、
いろんなエピソードを投稿頂きました!
愛車「ソニカ」への言葉から伝わってくるのは、ソニカは単なる“移動手段”ではなく
オーナーの時間を共に走ってきた1台であるという事実。
では実際に、その魅力とは・・・?
今回、ソニカの思い出話に投稿いただいたコーポレート企画室の山崎さんに直接アタック!オーナーである山崎さんの想いに触れ、
今度は自らハンドルを握り、その答えを確かめてきました。
ソニカに試乗?!!
20年間(3台乗り継ぎ)、ソニカを愛用している山崎さんのご厚意で、実際に試乗させていただきました!!
ハンドルを握ってまず感じたのは、その名の通り“爽快ツアラー”という言葉の意味。
軽自動車とは思えないほど乗り心地がよく、低いフォルムでありながら圧迫感を感じさせない室内空間も印象的だった。
アクセルを踏み込むと、「ブーン」と伸びやかに回るエンジン音。
単なる移動ではなく、“走ることそのものが楽しい”と感じさせてくれる感覚がある。
思わず「これは長距離を走りたくなる」と感じた、そんな試乗体験でした。
オーナーコメント ソニカの魅力とは?!
20年間ソニカを乗り継ぐ山崎さんに、その魅力を伺いました。
Q:ソニカ購入の動機は?
「もともと背の低いクルマが好きで、発売当時に“これだ”と思い購入しました。」
Q:デザインの魅力は?
「横から見たときのプロポーション。伸びやかで、今見ても古さを感じません。」
Q:次にソニカで行きたい場所は?
「北海道ですね。広大な景色の中をソニカで駆け抜けてみたいです。」
Q:惜しいと思う点は?
「テレスコピックステアリングがないので、もう少しハンドルを手前に引けたら、さらにゆったり運転できると思いました。」
Q:あらためて感じるソニカの魅力は?
「長時間走っても疲れにくいところ。まさに“爽快ツアラー”です。
今の3台目ソニカが元気に走る限り、まだまだ乗り続けるつもりです。」
隊員所感
今回記事を作成するために調べ、声を聞く中で、初めてソニカの本質に触れた。
「あらためて、いいクルマだった」という実感だ。
販売台数は決して多くない、それでも18年間乗り続ける人がいる。
何台も、何台も、乗り換えながらもソニカを乗り続けてくれている人がいる。
それは、開発者の狙いや想いが確かに届いている証だと感じた。
つくり手にとって、これ以上ない喜びではないだろうか。
軽自動車と長距離ドライブは、どこか結びつかないイメージがあるが、ソニカは違った。
「もっと運転していたい」「どこか遠くへ走っていきたい」と思わせる軽が、確かに存在したのだ。
万人向けでなくても、強く・永く愛されるクルマは生まれる。
ダイハツは決して大きな会社ではない。
だからこそできる挑戦がある。
限られた軽自動車という枠の中で、あえて多様性を生み出す。
枠があるからこそ、挑戦できる。
そこにダイハツらしさを垣間見た。
ソニカは、その価値を改めて教えてくれた一台だ。
そしてこれからも、そんな“想いの通う一台”を、つくり続けていきたい。
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この記事の登場人物

コーポレート企画室
山崎さん

ダイハツ探検隊員
藤原さん(TAR生技部)

ダイハツ探検隊員
齋藤さん(VC事業部)

ダイハツ探検隊員
江間さん(流通企画部)

ダイハツ探検隊員
川北さん(総務室)

ダイハツ探検隊員
若林さん(車両開発部)

ダイハツ探検隊員
田中さん(ユニット生技部)

ダイハツ探検隊員
岩村さん(ブランド推進室)

ダイハツ探検隊員
上垣内さん(コーポレート企画室)

ダイハツ探検隊員
石田さん(コーポレート企画室)
