2026.08.19

「型」破りなバイタリティ
明星金属工業の金型づくりと多彩なプロジェクトに迫る!

キズナづくり

古くから「モノづくりの街」として親しまれる、大阪府大東市。この街で、ダイハツグループの一員として誇り高き技術を継承し続けているのが「明星金属工業」です。
タントやムーヴといったダイハツ車のドアやルーフ、タイヤ周りのフェンダー。これらは明星金属工業の職人たちがミクロン単位の精度でつくり上げた「金型」によって生み出されています。

古くから「モノづくりの街」として親しまれる、大阪府大東市。この街で、ダイハツグループの一員として誇り高き技術を継承し続けているのが「明星金属工業」です。
タントやムーヴといったダイハツ車のドアやルーフ、タイヤ周りのフェンダー。これらは明星金属工業の職人たちがミクロン単位の精度でつくり上げた「金型」によって生み出されています。

圧倒的なパワーと、金型という枠を超えた挑戦

そもそも「金型」とは、鉄の板を巨大な力でプレスして、クルマの形をつくる「型」のこと。
明星金属工業の工場には、なんと業界屈指の1,800トンのプレス機が鎮座しています。
わかりやすく例えるなら、ゾウ300頭がドスンとのっかるくらいの凄まじいパワーです!


でも、そんなプレス機よりも、もっと力強いものが明星金属工業にはあります。それは「型」破りな同社の熱きバイタリティ!そのパワーは自社だけでなく、他社や地域をも巻き込んだ大きな推進力となり、2025年には「第5回 クルマ・社会・パートナーシップ大賞(CSP大賞)」において、栄えある「グッドパートナーシップ事業」に選出されました。


CSP大賞は、クルマを支える550万人の仲間や自動車ユーザーによるさまざまな貢献に感謝を伝えるとともに、その素晴らしい取り組みを世の中に広げるために創設されたもの。まさに、協力企業を巻き込み、地域や次世代へ「モノづくりの輪」を届けてきた同社の姿勢こそが、高く評価されたのです。

ここでは、そんな明星金属工業が仕掛ける、ワクワクするような取り組みの数々をご紹介します。

街から他府県を巻き込む⁉
「型」破りなプロジェクトの数々!

金型の世界から、自動車をもっと好きになってもらいたい!」——そんな熱い想いから始まった、明星金属工業のプロジェクトがとにかく規格外なんです。

金型保全技術者育成講座の立ち上げ

2010年頃、大分県では自動車産業が活気づく一方で「金型を修理できる職人がいない!」という大きな課題に直面していました。はじめは、明星金属工業が仕事を請け負う形をとっていましたが、それでも手が足りない状況に、「だったら大分で職人を育てよう!」と、技術者の育成を決意。大分県を巻き込み、大分県立工科短期大学校との協力のもとで、座学から実技まで基礎的な金型保全の知識を学ぶことができる講座を開設。
この取り組みは、16年経った今でも続く一大公共事業へと進化を遂げています。

ちなみに、「職人を育ててしまったら明星金属工業の仕事が減るのでは⁉」 との私の浅はかな疑問に、「講座で学ぶことによって、金型づくりの難しさやコスト意識をもってもらえる。仕事が減るどころか、むしろ増えるんですよ」とにこやかに答えてくださいました!

大東市での人材育成事業 

彼らの「巻き込み力」は地元・大東市でもフルパワーで発揮されています!
将来の仲間となる子どもたちに、モノづくりのワクワクを伝えたい」 ――そんな想いから、保育園から大学までを対象にした工場見学や職場体験、インターンシップの受入れを積極的にスタートさせました。
最初は小さな一歩でしたが、同社の圧倒的な熱意が呼び水となり、協力企業の輪が次々と拡大。今や50社以上が参加し、地域全体で将来の仲間にモノづくりの楽しさを伝えています。

職場体験受け入れ中の様子

大手旅行サイトとのコラボ

社長自らが案内人を務める「カナガタファクトリーツアー」まで展開しているというから驚きです。
なかでも、おにぎりをギュッと型どる体験を通して「金型ってこういうことか!」と直感的に仕組みを学べる工夫は、「分かりやすくて面白い!」と大人から子どもまで大好評。
この独創的なプロジェクトは地域という枠を軽々と飛び越え、多くの人々に金型の奥深い面白さを届けています。

モノづくりは人づくり。
熱すぎる社長に突撃インタビュー!

明星金属工業 上田社長

当社は「社会的に価値ある物を魂を込めて創出し、グループ全社員の幸せを実現する」という企業理念のもと、「魂を込めた物づくりを、志を持って実践し、和を尊ぶ、人を育成する」ことを行動指針としています。

その象徴的な取り組みが『魂の伝達式※』です。

※金型を製作した車両が市場で販売される際、完成車を前に、開発に関わった社員や自動車会社、販売会社がそれぞれの想いを語り合う場

2017年 ムーヴ・キャンバスの魂の伝達式

私たちは、金型を製作し納めて仕事が終わるとは考えておりません。社員一人ひとりが金型に込めた技術や魂(情熱)が、部品となり、クルマとなり、お客様へ届けられる。その『魂(想い)』を社員全員と自動車会社様・販売会社様とも共有し、次のモノづくりへ受け継いでいく。この流れこそが大切だと考えています。

単に技術を教えるだけでなく、モノづくりへの情熱、つまり『』を引き継ぐことこそが明星金属工業の考える“教育”であり、『魂の伝達式』は「人づくり」のための取り組みなのです。

――そして最後に、これからのモノづくりへの想いについて、次のように語ってくださいました。

弊社はこれからも、「魂」を込めてモノづくりをする。「志」を高くもって挑戦する。「和」を大切に仲間と支え合う。「人」を育て、技術と想いを未来へつなぐ。この4つを胸に、これからもお客様に信頼されるモノづくりを続けて参ります。

すべての「なかま」と、ワンチームで未来へ

明星金属工業の活動は、社内外の枠を超え、ダイハツに集うすべての「なかま」との「つながり」を大切にしてこられた証です。
ダイハツのファンを増やしたい」とワンチームで汗を流してくださるその情熱に触れるたび、自らの行動で笑顔を生み出し、ともに歩むことの真の大切さを、改めて教えられているような気がします。


同社が掲げる「モノづくりは人づくり」という言葉。
今回の取材を通して、私自身 『まだまだやれることがある!』 と、強く背中を押されました。
ここで得た熱い想いを、日々の仕事の原動力に変えていきたいと思います。

文=インナーコミュニケーション室 池永

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